白メシの写真から新しい色『ライスホワイト』を作り出す工程
1.はじめに
スノーホワイト、ミルキーホワイト、パールホワイト。世の中の白い物は概ねその物にちなんだ色が存在します。雲は東雲色、象牙は象牙色というように、和名がついている物もあります。なぜ白米色、白メシ色、ライスホワイトはないのでしょうか。作るしかありません。
2.準備
私のスマートフォンの写真フォルダには、さまざまなシチュエーションの白メシ写真が大量に保存されており、その日の炊飯具合や時間帯、盛り付け具合などによって同じ白メシの白でも実に多様な色の変化を見ることができます。今回はその白メシ写真を用いて試作を行うことにしました。
3.試作工程
以下に新色『ライスホワイト』試作の工程を写真と併せて報告します。
(1)スマートフォンで撮影した白メシの写真を無作為に30枚選びました。炊きたての白メシの写真については湯気でレンズが曇ってあまり映っていませんが、その湯気も白メシの色と考えて使用することにしました。

(2)次に画像加工ソフトを使って、30枚の白メシ写真から色を抽出しました。

(3)最後に抽出した30色を平均化して、ひとつの色を生成しました。これが無作為に抽出した白メシ写真から生まれた色『ライスホワイト』です。

HEX=#efefec RGB=239 239 236 HSV=60° 1% 93% CMYK=0% 0% 1% 6%
4.所感
出来上がったライスホワイトは、グレーがかった白でした。目に優しい色味が白メシの優しさを表現しています。但し、色の抽出や平均化の作業は厳密ではありませんので、概ねこのような色だということでご了承ください。
最後にライスホワイトを使ってクリスマスカードを制作しましたので、参考図版として提出してレポートを終わりにします。メリー白メシマス!

(了)
【担当教員より】
パキっとした白よりもこれくらいの落ち着きがあってもいいですね。ライスホワイトというネーミングもライスアイデアです。
評価:米米白米米色米