おいしい県立 白メシ学園|箸は剣よりも強し!青年よ茶碗を抱け!

米総合学部

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『御伽草子』に書かれている順番で七草粥を作る工程表

1.はじめに

1月7日の朝に、春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)を粥にして食べる風習があります。いわゆる七草粥です。邪気を払い、万病を除き、正月に食べ過ぎた胃袋を休めて、栄養を補うといわれています。

2.七草にまつわる物語

室町時代から江戸初期にかけて作られた短編の物語『御伽草子(おとぎそうし)』の一編に、七草について語られた『七草草紙』という物語があります。ひとりの若者が年老いた両親を若返らせ、長寿を手にする方法=7種類の草を食べることを、神様のお告げで知るという内容です。

今では1月7日が近づくと、スーパーなどで七草粥セットが売り出されるため、かなり簡単に七草を食べることが出来ますが、『七草草紙』の中で書かれている七草を食べるまでの工程は、時間も含めかなり細かく指定された、本気の七草粥づくりです。

3.本気の七草粥づくりをリスト化

今回のレポートでは、『七草草紙』の中で書かれた順番どおりに七草粥を作ってみたいという想いから、その工程をTo Doリスト化して整理しました。

タスク期限完了
1近場の険しい山に登る12月17日まで
2山でつま先立ちをしながら、願掛けを21日間行う1月6日まで
3神様(帝釈天)に若返りの方法を教えてもらう1月6日まで
4柳の木の器を準備する1月6日まで
5玉椿の枝を準備する1月6日まで
6柳の木の器にセリを乗せて、玉椿の枝で打つ1月6日午後6時まで
7柳の木の器にナズナを乗せて、玉椿の枝で打つ1月6日午後8時まで
8柳の木の器にゴギョウを乗せて、玉椿の枝で打つ1月6日午後10時まで
9柳の木の器にハコベラを乗せて、玉椿の枝で打つ1月7日午前0時まで
10柳の木の器にホトケノザを乗せて、玉椿の枝で打つ1月7日午前2時まで
11柳の木の器にスズナを乗せて、玉椿の枝で打つ1月7日午前4時まで
12柳の木の器にスズシロを乗せて、玉椿の枝で打つ1月7日午前6時まで
13七草をよく打ち潰して、合わせる1月7日午前8時まで
14東の方角から清水を手ですくって汲み上げる
15汲んだ水を「若水」と名付ける
16七草と若水を煮立てる
17七草を白ガチョウが渡ってこないうちに食べる
182時間で10歳若返る

いかがでしょうか。「近場の険しい山で、つま先立ちをしながら21日間願掛けをする」という、出鼻をくじいてくる感じがすごいです。そうは問屋が卸さないとでも言いたげなタスクの数々です。仮に最初の2つをクリアできたとて、3つ目のタスクでは帝釈天との会話です。

4.所感

これだけの難しいタスクを処理してようやく長寿を手にすることができるんだなと思うと、日々の食事や運動によって健康でいることの大切さと尊さを痛感しました。『七草草紙』に書かれたとおりに作ってみようなんて気軽に考えてすみませんでした。
(了)

【担当教員より】

謝られても。
「七草を白ガチョウが渡ってこないうちに食べる」というタスクがミステリアスで好みです。結構慌てて食べないといけないんでしょうかね。ToDoリスト、印刷して保存しておこうと思います。

評価:粥粥粥粥七草粥粥粥粥

参考・引用文献

“七草草子”. 平成御伽草子

怪談風朗読 御伽草子より「七草草紙(ななくさそうし)」

“七草草紙”.御伽草子

“お正月の行事と料理”.農林水産省

“御伽草子”.コトバンク