白メシ学園公開1周年記念 人気レポートまとめ
1. はじめに
8月8日で当サイトの公開から1年が経った。この1年、われわれ生徒たちは「他では読めない」「お米・ご飯の魅力を斜め上の視点から伝える」をテーマに研究発表を積み重ねてきた。どれも渾身のレポートではあるが、やはりたくさん読まれたものをきちんと振り返ることは当校の未来のために不可欠であろう。というわけで、1年間の人気レポートをまとめた。
2.たくさん読まれたランキング
1位 お米にまつわる駄洒落だけで会話を試みる〜言葉のデザインに関する推察〜
他にない高尚なレポートが並ぶなか、トップは「お米にまつわる駄洒落だけで会話を試みる〜言葉のデザインに関する考察〜」だった。なんと39もの駄洒落が途切れることなく飛び交う会話は、確かに一読の価値ありだ。数えるのも一苦労だった。

2位 『まんが日本昔ばなし』で描かれる白飯の色彩とその芸術性について
「まんが日本昔ばなし」の象徴といえば、大盛りご飯だろう。その「えぐいほどの盛りのよさ」に注目が集まるなか、本レポートは「ご飯の色」に着目し、カラーコードとともに図案化している。まさに「他にない」切り口のお手本とも言うべきだろう。

3位 米にまつわる漢字の成り立ちを絵文字視点で考察
漢字のベースは象形文字にあるというが、せっかく象形された文字を「絵」に戻すという試みは斬新というほかない。しかし、「飯」「箸」といった複雑な形状の絵文字も、ぱっと見できちんと意味が通じる気がするから不思議である。


3.じっくり読まれたランキング
せっかくなので「たくさん読まれた」だけでなく、時間をかけてじっくり読まれたレポートも調べてみた。
1位 白メシ学園的米作りの88手間・第4話 ~48手間目まで進むの巻~
米を育てる88手間を順に紹介しているシリーズの第4話がトップ。草刈り時のキジのエピソードは、涙なしで読むことができない。このシリーズはこれから収穫に向けてクライマックスを迎える。
2位
人物とご飯を入れ替えても成立する新ジャンル小説
「僕の幸せは、きみとともにある。」
白メシへの愛がこぼれ出た文学作品がランクインした。行き過ぎた愛は狂気とも言えるが、芸術というものは狂気から生まれるのかもしれない。愛さえあれば、人はご飯にだってなれる。
3位 力士の名前は米の品種名でどこまで代替可能か
全国の米の銘柄を四股名にして番付表を作成したレポートが3位。実在する四股名と言われてもまったく疑念が湧かない、もっともらしい名前が並んだ。相撲の起源は米にまつわる神事といわれるだけあって、四股名と銘柄名は相性がいい。
4.まとめ
何かしらの傾向が見えてくると考え、まとめ始めたレポートだったが、すべてのレポートが「他にない切り口」を目指しているため、とりわけ人気記事の傾向は見つけることができなかった。しかし、あらためて全記事を総ざらいしてみると、ご飯への愛が感じられないレポートは一つもなかった。
ここであらためて当校の設立趣旨を読み返してみる。
――身近な存在であるお米の知られざる事実や意外な素顔を垣間見ることで、よりお米を好きになってもらいたい。それが私たちの願いです。――
学生たちはきちんと当校の存在意義を理解していると確信した次第だ。
【担当教員より】
節目ごとに、初心に立ち返るのはいいことですね。私もあらためて当サイトの校長挨拶を読み返してみました。炊飯ジャーのジャーは「ジャーニー」のジャーでした。忘れていました。
評価:米祝一周年米感謝米