おいしい県立 白メシ学園|箸は剣よりも強し!青年よ茶碗を抱け!

米総合学部

お米のことを徹底的にライススタディする米総合学部。
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NEW! プロのおにぎりは4回握るだけ!?見て、食べて、やってみた

1.「ふんわり」の職人技を見たい

人気のおにぎり店には、1個につき3、4回しか握らないところもあると聞いた。どういうわけか、ふんわりとしているのに、形は崩れない、と。

筆者は3度の飯よりおにぎりが好きなのだが、一方できわめて不器用なため、何度も何度も握り直す。結果、ぎゅうぎゅうになる。「ふんわり」の職人技はぜひとも見てみたい。

というわけで、長野市の人気おにぎり店「ユウナギ ごはんと文房具と。」の店主・濱野友美さんと娘の凪彩(なぎさ)さんのもとを訪れた。

2.本当に4回しか握っていない

ーおにぎりを握るところを見たくて来たのですが、まず「文房具」が気になってしまって…。

濱野さん:父が営んでいた文具店をリノベーションしたんです。そのときに、文房具の販売スペースも残しました。だいぶ狭くなりましたけどね。

▲お父さんも時間があるときは店先のベンチでお客さんをもてなしている

―なるほど、元々は文房具店だったんですね。納得です。おにぎりのお店にしたのはなぜですか?

濱野さん:和食が好きだったのと、おにぎりなら毎日食べても飽きないかな、と思ったんです。それで東京や京都の有名店に行ってみたんですけど、すごくおいしくて。持った瞬間から違うんですよ。こういうおにぎりを出してみたいなと。

―持った瞬間?

濱野さん:ふんわりしてるんです。3、4回しか握らない人もいて、その域を目指そうと思いました。

―それ!それを見せてもらいにきたんです!

厚かましく、厨房にまで入れてもらい、握るところを見せてもらった。ここからは映像のほうがわかりやすいが、結論からいうとたった4回できれいなフォルムのおにぎりがかたちづくられた。ほんの2、3秒だろうか。ごくごく軽く握っているようにしか見えない。

そして、食べてみると…、崩れない! 現場では映像を撮れなかったので、テイクアウトのおにぎりで撮影した映像がこちら。

「おばあちゃんの味」「お母さんの味」と評されることも多いと聞くが、筆者にとってはやはり格の違いを感じた(祖母と母には申し訳ないが…)。店を始める前から「母の料理には自信があった」と凪彩さん。そうだと思います。

ちなみに、現場で崩れないようすを撮れなかったのは、写真のランチプレートの誘惑に抗えず、一心不乱に食べてしまったからである。おにぎりだけではない。鶏の唐揚げや煮物も美味。それぞれのおいしさを見事に引き立て合っている。

▲濱野さんによると、唐揚げは日替わりメニューだったが、それだけを買いに来る人が出てくるほど人気だったため、毎日提供するようになったそう
▲イートインは早めに行かないとご飯がなくなってしまう日が多いが、カフェのみの利用も可

3.一般人のおにぎりは「3、4回」では崩壊する

筆者は自宅に戻り、早速、見よう見まねで握ってみた。こちらも結果は書くより映像で見た方が早いだろう。

映像のようすは最初の挑戦ではない。何度もトライした結果である。最終的には、ただのご飯のかたまりになってしまう。もはや別の食べ物だ。

だが、濱野さんも練習を重ねたとのこと。もちろん一朝一夕に行くとは思っていない。プロの技術とはいかずとも、ふんわりおにぎりへの挑戦は続けていこう、そう思った。
(崩れたおにぎりは、お茶碗でおいしくいただきました)

(了)

【担当教員より】
いくら不器用でも、崩壊するとは…。補習です。

【評価】
海苔飯飯飯具飯飯飯海苔