おいしい県立 白メシ学園|箸は剣よりも強し!青年よ茶碗を抱け!

文学部

文学作品における白メシの表現や、米にまつわる言葉の由来など、
お米と言葉・文学の関連性について学びます。

文学部

新米期に実施される学内定期考査の結果を振り返って

1.はじめに

私たち白メシ学園の学生にとって、新米の季節はただ美味しいごはんが食べられるシーズンというわけではありません。新米期には学部共通の定期考査が行われるのです。

今回は定期考査の解答用紙が返却されましたので、その結果の振り返りをしながら白メシ学園に入学を希望する高校生やその親御さん、一般の白メシ好きの皆さんに向けて、学内ではどんなテストが行われているのかをご紹介しようと思います。

2.定期考査の内容

新米期の定期考査は毎年10問が出題されます。文学、芸術、社会、総合の各学部を横断して問題が作られますので、出題範囲はかなり広いといえるでしょう。お米に関する基本的な知識を問われるのはもちろん、漢字テストや地理問題など緩急織り交ぜた問題が出題されるのです。
問題数は決して多くはないものの、一筋縄ではいかない問題が数多く出題されます。自分の学部で学んだ知識だけでは太刀打ちできない。それが新米期定期考査です。

3.定期考査の結果

私の解答用紙を恥ずかしながら公開しますので、問題の傾向や間違えた問題などを振り返ってみようと思います。

新米期に実施される学内定期考査の結果を振り返って

すみません。間違えた問題はありませんでした。わからない問題もたくさんあるだろうと思っていましたが、全部わかりました。解けない問題もあるかなと思っていましたが、解けました。全問正解=100点していますが、一応念のため問題を振り返ってみます(間違った解答はありませんが)。

問1は漢字問題。
距離を表す単位を漢字で書くという、最初の問題の割に少し難しいなと思いました。ご覧のとおり、私は書けました。

〈問1・私の解答〉
(1)粍(2)糎 (3)米 (4)粁

問2は稲の古い呼び方についてです。
稲は「タブ」「カブサ」「プーマイ」「メー」「ジーメー」などたくさん呼び方があるということがわかっていれば解ける問題です。私は知っていたので書けています。

〈問2・私の解答〉
とみくさ・たなつもの・みとし・たんこめ・かぶさ・ほんけ

問3は稲の株数と茶碗1杯の白飯に関する問題。答えは「2」です。果たして私の答えは何でしょうか。

〈問3・私の解答〉
2

合ってました。茶碗1杯=稲2株分を理解していれば解けます。これは引っ掛け問題のような気もしますが、私は引っ掛かっていません。

問4は算数のような理科のような問題でした。イネの花は晴れた日の午前中に2時間ほど咲くということを知っていればすぐ解けます。私はすぐ解けました。なぜなら知っていたので。

〈問4・私の解答〉
9時

問5は稲の花の問題です。稲にはめしべが1本とおしべが6本あります。おしべかめしべか、どちらのことを問われているのか一瞬迷いますが(私は迷いませんでしたが)問題としては簡単です。

〈問5・私の解答〉
(ア)稲(イ)お(ウ)6

問6はお米の銘柄に関する問題でした。

〈問6・私の解答〉
山形県

コシヒカリの由来は「越の国」から来ています。越の国は福井県敦賀市から山形県庄内地方の一部の地域の古い呼び方です。私は福井県も山形県も知っていたから本当は2つとも答えたかったのに、なぜか1つだけ答える設問になっていて少し不満でした。

問7は生き物を水田に放し飼いにして虫や雑草を食べてもらう『生き物農法』に関する問題です。

〈問7・私の解答〉
アイガモ・コイ・カブトエビ

アイガモ、コイはわかっても、カブトエビはなかなか難しい気がします。(私にとっては難しくはなかったです)

今回の考査唯一の作文問題である問8です。

〈問8・私の解答〉
世界三大穀物の米・小麦・とうもろこしはイネ科。意外なことに竹もイネ科

竹もイネ科であるという、あまり知られていない事実について書ければ正解になると思います。私の文章は完璧だったみたいで、先生も思わず二重丸。さらに問8であるべきなのに問7という誤記を見つけたので訂正までしました。

米づくりと伝統芸能に関する問題が問9です。

〈問9・私の解答〉
相撲・能・歌舞伎

相撲はもともと秋の収穫のお祭りですし、能や歌舞伎は田植えの時に歌ったり踊ったりして囃し立てる田楽という芸能が発祥。知らないとわからないですよねこういう問題は。私は知ってたんであれですけど。

問10はお米にちなんだ体積の単位を書く問題。

〈問10・私の解答〉
合升斗俵石

小さい順に合→升→斗→俵→石です。ちなみに1合=180mlになります。計量カップが180ccか200ccなのは1合が基準になっているからです。
生活の中にはお米に関係することって結構あるんだなという目線を持って毎日を過ごしてればすべて解けます。私はそういう目線を持っていますから解けた=100点だったのです。

4.所感

新米期の定期考査は、その後の成績や進路にも大きく関わる大切な試験になります。最後に今回の問題を掲載しますので、皆さんもぜひ挑戦してみてください。私の全問正解=100点の解答用紙を参考にしてもらって構いません。

2021_1015_kaitou

【担当教員より】

素晴らしい勉強の成果です。日々の努力の積み重ねが結果につながっていますね。
しかし学籍番号と名前の記入が漏れているので、失格(0点)になると思われます。

評価:※教務課へ至急問い合わせてください※

参考・引用文献

稲垣 栄洋 (監修), 谷本 雄治.5お米博士になろう (よくわかる米の事典),小峰書店

堀江 武.イネの大百科 (まるごと探究!世界の作物),‎農山漁村文化協会

内山 りゅう (著), 根本 博 (監修).ぜんぶわかる! イネ (しぜんのひみつ写真館),ポプラ社

「お米のこれからを考える」編集室.お米の品種と産地 どうしていろいろあるの? (お米のこれからを考える) ,‎理論社