白メシ学園流・卒業生に贈る一言例文集
1.はじめに
卒業シーズンですね。ご卒業される皆さんおめでとうございます!
我が白メシ学園でももちろん卒業式はあります。しかし白メシから卒業することはありません。白メシは永遠に不滅、そして永遠に美味しいのです。
2.贈る言葉の構成
ところでいわゆる送辞と呼ばれている卒業生に贈る言葉は、以下のような構成がスタンダードです。
時候の挨拶→卒業生への祝いの言葉→卒業生との思い出→卒業生への感謝の言葉→卒業生への激励
今回のレポートでは、主に最後の「卒業生への激励」で使えそうな贈る言葉を、お米や飯が関係する四字熟語・ことわざを使ってコンパクトに、ワン・イシューで考えてみました。
3.白メシ学園流贈る言葉一覧
「卒業おめでとう。一飯君恩を忘れずにね」
一飯君恩(いっぱんくんおん)=少しの恩でも忘れてはいけないという戒めの言葉。
「卒業おめでとう。塵飯塗羹なことに振り回されないようにね」
塵飯塗羹(じんぱんとこう)=実際に何の役にも立たないもののこと。
「卒業おめでとう。酒甕飯嚢と言われないよう学びの姿勢を忘れないでください」
酒甕飯嚢 (しゅおうはんのう)=能力も知識もない人のこと。
「卒業おめでとう。飯後之鐘だけは絶対しないように!」
飯後之鐘(はんごのしょう)=遅刻すること。
「卒業おめでとう。ある時は米の飯にならないよう、計画的にね」
ある時は米の飯=あとで困ると思いながらも、余裕のある時は贅沢や浪費をしてしまうということ。
「卒業おめでとう。三度の飯も強し柔らかしでも諦めず!」
三度の飯も強し柔らかし=世の中のことは、なかなか自分の思う通りにはならないというたとえ。
「卒業おめでとう。仕事幽霊飯弁慶、その癖夏痩せ寒細り、たまたま肥ゆれば腫れ病にはならないようにね」
仕事幽霊飯弁慶、その癖夏痩せ寒細り、たまたま肥ゆれば腫れ病=仕事は出来ないのに飯は山のように食べ、夏も冬のように痩せていて、たまに太ったかと思えば病気にかかっている。怠け者の大食漢の多病をあざけった言葉。
「卒業おめでとう。他人の飯は白く見えることもあるけど、気のせいだからね」
他人の飯は白い=他人のものは、自分のものより良く見えるというたとえ。
「卒業おめでとう。五斗米のために腰を折ることはしないでね」
五斗米のために腰を折る=わずかな俸禄(ほうろく=給与)を得るために、人の機嫌をとってぺこぺこ頭を下げること。
「卒業おめでとう。米を数えて炊ぐようなことはしなくてOK!」
米を数えて炊ぐ=つまらないことをいちいち気にしたり、ひどく物惜しみをするたとえ。
「卒業おめでとう。千石万石も米五合!」
千石万石も米五合=たとえ裕福でも、一日に食べる米の量は普通の人と同じだから、人は必要な物が必要なだけあればいいということ。
「卒業おめでとう。頼めば越後から米搗きにも来るからね」
頼めば越後から米搗きにも来る=真心をつくして頼めば、人はどんな難儀なことでも承知してくれるというたとえ。
「卒業おめでとう。割った茶碗を接いでみる時間があるなら、次のステップへ進もう!」
割った茶碗を接いでみる=いまさら取り返しがつかないのに、諦めきれずにあれこれすることのたとえ。
「卒業おめでとう。石臼を箸に刺す人のことは気にしない!」
石臼を箸に刺す=無理難題を言うこと。
「卒業おめでとう。塗り箸で芋を盛るようなこともあると思うけどがんばって!」
塗り箸で芋を盛る=やりにくい物事のたとえ。
「卒業おめでとう。誰に対しても箸で含める人になってください」
箸で含める=理解できるように、細かく丁寧にわかりやすく言い聞かせること。
4.所感
お米や飯に関係する四字熟語・ことわざはその情景が目に浮かぶものが多いなと感じました。特に「塗り箸で芋を盛る」は映像的で文学も感じる表現だなと思いました。どの言い回しもなかなか使われていない贈る言葉です。ぜひ使ってみてください。
(了)
【担当教員より】
箸で含める人になるようがんばります。勉強になりました。
評価:米米卒業米おめでとう米ございます!
参考・引用文献